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光武蔵人監督の『モンスターズ』は必見の作品!

 


 四谷にあるマクザムさんが駅前の雑居ビルに入っていたテナントを飛び出し、ちょっと市谷寄りへ行ったところの雪印本社近くに自社ビルを建ててから初めてのお伺い。そこでは最上階にある会議室or応接室にて、楽しみにしていた光武蔵人監督のインタビュー。
 光武監督は長編デビュー作『モンスターズ』(3/2よりレンタル開始。3/30セル版発売)のプロモーションで来日。光武監督は高校生の時に渡米し、大学院を卒業してからあちらの女性と結婚→永住権を持ち、現在もウエストL.A.で暮らしている。てなわけで来日と称するのが正しいのである。マクザムの佐藤さんの計らいでインタビュー自体も最後にしてもらい、『モンスターズ』の撮影秘話から”映画バカ”だった光武監督の半生をタップリ2時間弱伺ったのだ。佐藤さんも光武監督も『映画秘宝』の読者で、当然、今回の模様は3月1日更新の『映画秘宝.com』にて特農特盛な内容でアップ予定! ちなみに光武監督は本誌をL.A.で定期購読してくれているそーで、毎月24日ごろには日本から届いているとか。
 インタビューで我々スタッフを驚かせてくれたのは、SAG(the Screen Actors Guild)の凶悪ぶりを説明してくれたこと。『チーム★アメリカ』でFAGとしてパロっていた団体を思い浮かべて欲しい。光武監督も飯を食っていくため+ハリウッドでのコネクション作りに役者の仕事をしているのでこのアクターズユニオン=俳優労働組合へ入っている。このSAGは厳しい規定でハリウッドの映画人をがんじがらめにしていると言う。古くはロナルド・レーガンが最初の会長らしいのだが、ハリウッドでも嫌っている人たちが多いとか。 うろ覚えで申し訳ないんだけど、たしかSAGのシステムに関してジョージ・ルーカスが昔、バッシングしていたってような気が……。元々ハリウッドの大掛かりな宣伝費を使ったブロックバスター映画を嫌っていることから、『スター・ウォーズ』シリーズは究極のインディペンデンス映画と力強くインタビューで答えていたはず。その際にSAGの話題が出ていた記憶が……。もしかしたらルーカスはSAGに入っていないのではないだろうか? SAGに入っているゲイリー・オールドマンがグリーヴァス将軍の声を『EP3』でやることが決まっていたのに、ルーカスがアンチSAGであり、『EP3』の演者さんたちの多くがSAGに入っていないことからSAG側の圧力で降板した(SAGによってせられた!?)って海外の雑誌で読んだっけな。
 そうそう、光武監督は『怪奇大作戦セカンドファイル』第一話(現在鋭意撮影中)の演出を任されている清水崇監督作『THE GRUDGE 2』(7月に日本公開なのにまだ邦題決まってねーんだよなぁ)のシカゴパート追撮部分の助監督を担当しているのだ! 最初は『ゼイラム』の松本肇さんの通訳でスタッフ入りしていたのが、あれよあれよとシカゴパートの追撮担当まで昇格したそーで……実は光武監督は松本さんに会いたかったことから通訳を引き受けたのが切っ掛けだったと(笑)。どこでチャンスが転がっているかわからないのがハリウッドなんだなぁーと聞いていて実感した。元々、映画関係では『ラッシュ・アワー』や『ブレイド』などのニューラインシネマ作品のLDやDVD特典映像のメイキングや音声解説の制作をしていたので、いつか長編映画を撮ってやると虎視眈々と狙っていた光武監督の野心が『モンスターズ』で開花したんじゃないかな。
 お世辞は好きじゃないのであまり人や作品を褒めるタイプではないが、『モンスターズ』は舞台を想定したかのような密室劇で、お互いのセリフの掛け合いで産まれる心理描写での駆け引きが実に面白かった。カメラFIXでの長回しはチャレンジでもあるが、その分、役者の頑張りと監督のエモーショナルな部分が上手く重なり合わないと絵が活かされない。とても乾いた密室の中での閉鎖的感覚を観る側へ刷り込ませてくれる秀作! オレ自身このような復讐劇が好きだからかも知れないが、クライマックスは思いっきり心に焼き付けさせられた。それと最後のゴアシーンは驚くほど精巧に施されていて必見! 
 「光武蔵人」という人物は、とても将来に可能性を感じる監督だった。『モンスターズ』はアメリカ映画だったけど、日本からでもオファーがあれば是非とのチャレンジ精神満載の監督なので、今のうちに狙っておくのもアリだと思いますぜ。>日本の製作会社&配給会社の方

 

   

投稿者 ジャンクハンター吉田 : 2007年2月20日 03:06

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